オクシズ 公式サポーター

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「お正月」って、とてもノスタルジックなイメージがありませんか?
ほっこりと心温まる雰囲気に包まれているというか…
そんな牧歌的な風景を求めて、昔から続くお正月行事を密着取材してまいります。

今回協力してくれるのは
安倍奥エリアの俵沢地域の瀧さんです。

    

 

瀧さんは、毎年年の瀬になると
ワラでお正月飾りを手作りします。
お飾りの種類は飾る場所によって形状が変わりますが、
共通して付けるものがあります。
榊、裏白、ゆずり葉、ダイダイ、紙垂です。
これらには、全て意味があるとか。

榊 …         聖域と俗界との境を表す
裏白 …        葉の裏が白いことから、心の内側が清い、純真な心を表す
紙垂 …        白い紙は邪気を払う力があると信じられている
ダイダイ・ゆずり葉 … 「代々譲る」といって代々家督を譲っていく、
            子孫繁栄を意味するゴロ合わせ

このような意味があるようです。

そして
神棚に祭るお飾りは、神社で見かけるタイプの注連飾り(シメカザリ)/ 写真上。
玄関は、ハカマと呼ぶ垂をワラで編み込んだ注連飾り(シメカザリ)/写真左下。この形が正式なものとされています。玄関の大きさに合わせて2~3mほど長く編みます。
中央に榊やダイダイ、ゆずり葉などを飾りつけます。

この時はダイダイがなかったので、撮影用にミカンで代用。
「あ、ごめん。紙垂つけるの忘れた」と瀧さん。
飾り付けの日までにはダイダイ、紙垂もしっかり付きますよ。

 

このほか、注連飾りを略式化した輪飾りを、水周り、火の元、トイレ、車、倉庫などに飾ります。

飾り付けをする日は毎年30日。
31日に飾るのは「1夜飾り」と呼ばれ忌みとされています。
外すのは1月6日。
「7日の風に当てるな」と言われ、6日中に外されます。

これは、俵沢地区に伝わるお飾りの風習です。